不思議なこと (1)

今年こそブログも頑張ろうと思いつつ、なかなか書き出すまでの障壁を乗り越えられないで、結局1月も終わろうとしている。

そんな中、1月28日の朝刊の記事で不思議に思ったことがあった。
『M9級地震解明に全力』「文科省研究計画見直し 専門家100人参加」
という記事で、下図が載っていた。
東日本大震災を契機に、連動型巨大地震がクローズアップされてきている。
ここで報じられていることも、従来の「地震及び火山噴火予知のための観測研究計画」を見直し、広い領域の複数の大地震が連動して起こるM9級の巨大地震を集中的に研究するというものだそうだ。

筆者が不思議に思ったのは、想定する震源域が静岡県沖〜日向灘約750kmと、岩手県沖〜茨城県沖約500kmとなっていることだ。

関東周辺や北海道沖はなぜ含まれないのだろう?

関東周辺はプレートが複雑に入り組んでおり、富士山や伊豆諸島の火山活動もそのプレートの運動と関係があると読んだことがある。
日本最大の人口集積地域であり、政治経済の中心でもあるこの地域に直接関係する巨大地震は研究されないのだろうか?

研究対象として複雑すぎるというのはあるのかもしれない。
また、報道の内容が簡素化されていて、本当はこれらの地域を含む研究もメニューにはあるのかもしれない。

日本の英知を集めて行われるであろう巨大地震の研究に、関東周辺が取り残されて、実際に起こってしまった後で「想定外でした…」なんてことにならないように願いたい。

特にこの数日、富士五湖周辺を震源とするM4超級の地震が多発していることもあり、ますます違和感が募っている。